「やりたいこと」がなくても大丈夫。あなたの「強み」をパラレルキャリアに活用しよう!

パラレルキャリアを始めるのに、「やりたいこと」は必要なの?

最近読んだ記事の中に、「若者のほとんどに、やりたい仕事なんてない。むしろ人より『うまくできること』『うまくこなせることの方が重要だと思う」(※)という記載があった。

確かに「やりたいこと」が明確な人ばかりではないし、やりたいことがなくても、「うまくできること」「うまくこなせること」を見つけることで、本業のみならずパラレルキャリアも始められる。人生の選択肢もキャリアの幅も広げていけるだろう。

しかし、「うまくできること」「うまくこなせること」を見つけ出すことも容易ではない。それをどう活かすのか、ということになると尚更だ。

では、自分にできることやその活用法を見つけるためには、どうすれば良いのだろう。そのヒントを探るべく、2018年5月20日(日)に行われた「WOMAN TIES vol.2」に参加した。

WOMAN TIES

(写真提供:Shion)

自分の強みを見つけるイベント「WOMAN TIES」

「WOMAN TIES」は、パラレルキャリアを頑張る人たちのオンラインコミュニティー「Think in Move」(通称TIMサロン)のスピンオフイベントとして行われたもので、パラレルキャリアを始めたいと思っている女性の強みと弱みを洗い出し、2枚目の名刺を持つきっかけにつなげるものだ。

主催メンバーはこう話す。
「女性は、結婚や出産といったライフイベントによって、働き方やキャリアが変化することがあります。夢や理想、ありたい姿は人それぞれですが、そこに至るまでのステップをシェアしながら、夢や理想に向かって進んでいる女性同士がつながり、自分の可能性を拡げていける場を作りたい。そう思ってWOMAN TIESを立ち上げました。」

WOMAN TIES

(子どもをあやしながら進行する主催者。参加者の中にも、子連れの育休中ママがいた)

イベントの目的は明確だ。
自分の伸ばしていきたい強みや改善したい弱みを見つめ、参加者同士でシェアし、「行動」につなげること。

参加者には事前に15項目の質問が与えられ、仕事とプライベートの両軸で、自分にとっての快・不快ポイントを書き出してきた。今の自分に満足していること、不安や改善点、生活やキャリアの理想形、周囲に認められていることなどについて、自分自身と対話した上で当日を迎えたのだ。

20代半ばから30代後半までの女性7名の参加理由は、「好きなことを仕事にできてはいるが、本業以外にやりたいことを見つけたい」「結婚後退職し、自分の存在意義や居場所は何だろうと思った」などそれぞれ異なるが、印象的だったのは、「いつも仕事のことばかりで、生活についての快・不快に向き合ったのは初めてだ」「仕事以外のことで自分とじっくり向き合ったことがなかったので、ワークでつまずいてしまった」という声が、冒頭で多く上がっていたことだ。

「やりたいこと」や「やること」を考える以前に知っておきたい自分の「好き」「嫌い」、あるいは「得意なこと」「できること」。これらを明らかにする上で、自分との対話は欠かせない。自分の感情やスキルを棚卸しするところからパラレルキャリアは始まる。だが、そのきっかけに出会うことがないまま、モヤモヤを抱えている人も多いのかもしれない。

「できる」を活かし、伸ばすことで「強み」になる

パラレルキャリア実践者としてトークライブに登壇したのは、通信系企業の営業を本業とし、訪日外国人向け料理教室のマネージャー兼専属カメラマン、そしてTIMサロンが運営するパラレルキャリア情報発信メディア「choice!」のデスク&ライターなど、多くの活動に参加している大塚靖子さん。

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「私は自分の名前で何かをやっていくというより、チームの中で自分を活かすやり方がしっくりくるんです。自分が誰かの役に立てることはないかな? と、興味があるところに出かけ、できることをやっていたら、いつの間にか強みが生まれました。その強みを伸ばすと、個性になるし、自信にもなります」

そう語る彼女がパラレルキャリアを始めたきっかけは、「代わり映えしない日常からの現実逃避」だったという。

新卒から同じ職場で働き、一通り仕事を覚えた。もっと自分が成長できる環境に身を置きたいけれど、転職するほどのスキルがあるとは思えないし、年収や諸条件を下げてまでやりたいこともなかった。だから、「楽しそう」と思う場所に足を運ぶようになっていた、といった具合だ。

きっかけやテーマにこだわらず、「面白そう」からやってみる

余談だが、パラレルキャリアのきっかけも「お料理ユニットへの参加」とプロフィールに書いてあったので、よほど料理が好きなのだろうと思っていたら、「料理も英語もできません」とおっしゃっていたのには驚いた(会場もどよめいた)。

「起業することに興味はない」という彼女の場合、取り組む「テーマ」ではなく、資料作りや写真撮影という「得意」や「できる」を活かし、それを自分の役割としながらパラレルキャリアを実践している。

逆にコツコツ継続することに対する苦手意識は、仲間と一緒にやるという方法を得たことで解決した。発信することへの苦手意識も、自分に合ったペースや発信場所を意識することで、克服しつつあるのだという。

大塚さんは、こうも語る。
「私は基本的にネガティブスタートなんです。忙しい中で、なぜ本業と両立できるのかと聞かれたら、本業がなくなっても自分にはできることがあるのだ思いたいから。不安をなくすためでもあるんです」

情熱や前向きな想いに突き動かされて2枚目の名刺を持つ人もいるだろうが、パラレルキャリアの実践者が必ずしもそうであるわけではないし、そうでなければならないわけでもない。不安を払拭したり、モヤモヤを解消したりするために始めたという人も多くいる。

ただ、動かなければ何も始まらないーーー

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自分の強みを共有し、アクションプランに落とし込む

トークライブ後に行われたワークでは、各自が強みをどうパラレルキャリアに活かすのかを考え、それをチーム内で発表した。

システム構築が得意だというIT企業勤務の参加者が、「役立てられそうなスキルはあるが、社外で仕事として受けた実績がない」との打ち明けると、「できることをリストにして、ブログ等で可視化できるようにすれば、需要はある!」と断言する声が上がり、「料理、ファッション、育児、家事。好きなこと、やりたいことが多すぎて、何からやればいいのかわからない」という主婦に対しては、「noteなどで知識を蓄積すれば、ゆくゆくは課金できるコンテンツになるかも」というアドバイスも。

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自分の強みをシェアし、フィードバックを得たことで、参加者各々のアクションプランが完成した。

・知識や発見を1日1回、500文字以上でブログに投稿する
・スキルを可視化したページを作成するとともに、チームで活動している団体等に参加し、活かす
・好きなことの中から活動テーマを見つけるためにnoteを始め、週に2回更新する
・1ヶ月以内に、社会人インターン先を見つける
・育休から復帰後、社内に還元できるような活動に参加し、何かをやりきる

自分を見つめ直すことで表面化した「得意」や「好き」を話す参加者の顔は、それだけでも生き生きとしていたが、初対面の仲間たちからのコメントやアドバイスには、思いも寄らないものや初めて知る情報も多かったようで、一つひとつ真剣にメモを取っている姿が見受けられた。

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夢や理想を形にしていくために仲間を得る

読者の中に、パラレルキャリアを始めたいが、社会に役立てられる自分の「強み」がわからないという人や、「得意」や「できる」をどう活用すれば良いのかわからないといった人はいないだろうか。

また、具体的なアクションプランはあるが、なかなか始めの一歩を踏み出せない、あるいは始めてはみるものの、いつも三日坊主で終わってしまう……といった悩みを抱えている人はいないだろうか。

そんな人におすすめしたいのは、同じ想いを持つ仲間を得ることだ。

「WOMAN TIES」を主催した「Think in Move」(TIMサロン)は、パラレルキャリアの実践者や始めようと思っている人たちが参加している月会費500円のオンラインサロン。

本業も、年齢も、住んでいる地域も、パラレルキャリアのフェーズや内容も異なる50〜60人ほどのメンバーが、各々の夢や目標を宣言し、「今週の振り返り」と「翌週のTO DO」を報告・管理し合いながら双方向で交流し、目指す先に向かって歩みを進めている。

自分にできることや強みの活用法がわからなくても、グループ内でシェアされる実践者の活動内容を追ったり、メンバーが主催する活動に参加したりすることで、自分のパラレルキャリアの形を探っていくことができるし、率直な想いを吐露すれば、悩みや相談に乗ってくれるメンバーがいる。自分と誰かの強みを組み合わせて生まれる物事もあるだろう。

「本業以外で何かしたい」という同じ想いを抱いた仲間とつながることで、一人で悶々と考え、悩み、実践するよりも、はるかに楽しく、刺激的で、思いも寄らない視点やアドバイスが得られることもある

パラレルキャリアは自主性を頼りとしているため、本業やプライベートの繁忙に影響を受けがちだが、仲間と進捗をシェアし合うことで、行動し続けることができることのメリットも大きい。

もし、パラレルキャリアの取り組み方に不安や悩みを抱えていたり、目標到達までのスピードを加速したいと思っていたりするのなら、こうした仲間が集う場所に出かけてみるのも一つの手だろう。

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>>「Think in Move」(TIMサロン)の詳細ページはこちら

 

※出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180529-00000045-zdn_mkt-bus_all

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はしもと ゆふこ

はしもと ゆふこ

2枚目の名刺webマガジン編集者。 出産を機に出版社を退職し、ママ向け雑誌や広告、Webメディアなどで編集・ライターとして活動している。