Students University Learning Communication Concept

突然ですが、社会人の皆さん、最近“勉強”してますか?
資格取得やキャリアアップ、はたまた、組織のマネジメント……。勉強する理由は色々あれど、日々の業務に追われて本さえもロクに読めていない!なんて人は多いのでは。

そんな中、“越境学習”という新しい学び方が今、注目を浴びているのをご存じですか?

「越境学習」とは、ビジネスパーソンが所属する組織の枠を自発的に“越境”し、自らの職場以外に学びの場を求めることを意味します。企業内研修とも、自宅での個人学習とも異なる“サードプレイス”での学びと知的交流を重視することが越境学習の特徴で、働きながら社会人大学や民間のビジネススクールに通ったり、社外の勉強会やワークショップに参加したり、具体的な選択肢は多岐にわたります。

(日本の人事部 「越境学習」より引用)

つまり越境学習とは、会社や自分のいる組織の枠を超え、新しいコミュニティでの“実践経験”を通じて学びを得ること
単に勉強会に行って、「あー勉強になった」ということではなく、そのコミュニティでなにかアクションし、そのアクションを振り返り、学びに変え、そして会社や自分の組織に還元していく。そのようなプロセスが越境学習の特徴です。かつては、そんな越境をする社員を、外で勝手なことをしてる、とか社内の統制を乱す、と疎ましく思っていた企業も、今はイノベーションを生み出すために必要とむしろ評価するようになっているそうです。越境学習を深く科学すると、なかなか奥深いのですが、今回はまずは越境学習を経験してみたいけど、「職場以外ってどこに行けばいいの?」という方向けに、4つの団体をご紹介してみます。

目次
【1】成長企業の経営に“参画”できる「サンカク」
【2】小さい頃の夢を体験する旅へ――「仕事旅行」
【3】“レンタル移籍”で、社員の成長を応援する「ローンディール」
【4】“留学”ならぬ“留職”体験ができる「クロスフィールズ」
【おまけ】会社の枠を超え、自分の変化と、社会の変化を生み出す「2枚目の名刺」

1.成長企業の経営に“参画”できる「サンカク」

ビザスク

「仕事を辞めずに、成長企業の経営にサンカクできる」のキャッチフレーズで一躍有名になった「サンカク」。株式会社リクルートキャリアが2014年より運営しているサービスです。

Webサイトから「サンカク」のサービスに登録すると、ディスカッション相手を待っているさまざまな成長企業と、その企業が抱えている経営課題を一覧で見ることができます。

ビザスク2

「興味がある」のボタンから案件にエントリーすれば、企業から直接、返事が。実際にディスカッションに参加することで、自分の知見・視点を活かして企業の課題解決に貢献することができます。

新しい考え方に触れ、普段はなかなか話せない企業の経営陣と意見を戦わすチャンス。Facebookを利用して簡単に登録できるので、まずは自分の興味のある案件がないか、調べてみてはいかがでしょう。

2.小さい頃の夢を体験する旅へ――「仕事旅行」

仕事旅行

「今とは違う仕事をひとつ選べるとしたら、どんな仕事がしてみたい?」……そんな質問をされたら、今の仕事が好きな人でもきっと、ワクワクしてしまうはず。

「仕事旅行」は、そんな夢が実現するサービス。Webサイトの仕事一覧から体験してみたい「旅」や「散歩」を選べば、数時間のあいだ、実際に職業体験を楽しむことができるのです。

仕事旅行2

体験できる職業は「図書館の館長」「盆栽職人」「イルカのトレーナー」など、実に多種多様。仕事旅行に参加する人の動機も、いつもと違った休日を過ごしたいというフランクなものから、本気でその職業への転職を考えている……というものまでさまざまだそうです。
自分のスキルが活かせそうな仕事を選ぶのも、普段の自分とはまったく違う仕事を選ぶのも、どちらも新しい世界が覗けそう!

3.“レンタル移籍”で、社員の成長を応援する「ローンディール」

ローンでィール

「LoanDEAL(ローンディール)」は、越境学習を通して自社の人材を成長させたい、という方向けのサービスです。出向制度を活用して、人材を他社に「レンタル移籍」させ、プロジェクトに参加させることができます。

ローンでィール2

人材の「レンタル移籍」を受け入れている企業には、株式会社ココナラ、スマートキャンプ株式会社など、新進気鋭のベンチャーが名を連ねます。
希望する企業とプロジェクトが見つかれば、受入企業との打ち合わせの上で「レンタル移籍(=出向)」が実現。費用は、レンタル移籍中、1名につき1月10万円(税別)を貸出企業が支払うしくみです。

「レンタル移籍」によってもうワンステップ成長してほしい社員にインプットの機会が与えられるのはもちろん、企業間の交流が生まれることで、未来の提携相手が見つかる可能性も。社員にとっても会社にとってもWin-Winな、画期的なサービスです。

4.“留学”ならぬ“留職”体験ができる「クロスフィールズ」

クロスフィールズ

学生時代にできなかった“留学”を、社会人になった今、経験してみたい。新興国の課題解決に、ほんの少しでも貢献してみたい――。そんな思いを叶えるサービスが、NPO法人クロスフィールズが提供している“留職”プログラムです。

“留職”は、数ヶ月にわたり会社を離れ、アジア新興国の企業やNPOで実際に勤務をするというプログラム。受け入れ先は、クロスフィールズがプログラム参加者との打ち合わせを通して最適な団体を選びます。

クロスフィールズ2

参加者は1~6ヶ月の間、現地でソフトウェア開発、研修の企画・実施、工場のオペレーション改善など、それぞれの興味・スキルに応じた業務に携わります。
こちらは法人向けのサービスですが、これまでに約30社が導入しており、参加者の数は100人以上にのぼるとのこと。導入を検討したい場合は、クロスフィールズのWebサイトから問い合わせることが可能です。

会社の枠を超え、自分の変化と、社会の変化を生み出す「2枚目の名刺」

二枚目の名刺

 

そして最後に、このWebマガジンの運営元である「NPO二枚目の名刺」では、2枚目の名刺を、“組織を超えて新しい社会を創ることに取り組む「二枚目な社会人」が持つ名刺”と位置づけ、会社人が社外で2枚目の名刺を持つことを後押ししています。

2枚目の名刺を持つ“きっかけ”として提供しているのがNPOサポートプロジェクト。このプロジェクトでは、社会人がチームを編成し、NPOや行政と一緒に社会課題の解決を目指します。NPOや行政、そしてプロジェクトに集まったバックグラウドの全く異なるメンバーと、互いに刺激しあいながら、本気で社会を創ることに取り組む3か月。社会人が2枚目の名刺というアイテムを持ちNPOと協働することは、NPOにとっても事業推進の力になります。そして社外で活動することで社会人が成長し、さらに企業にも変化がもたらされる、そんな越境学習効果に、企業の経営層や人事部門の関心が高まっています。

サポートプロジェクト

読書や勉強会に足を運ぶといった“勉強”も社会人にはもちろん大切ですが、“越境学習”を通した体験や交流は、必ずあなたに新しい知見やモチベーションを与えてくれるはず。今回ご紹介した団体が、あなたの踏み出す第一歩のきっかけになれば幸いです!