Think In Move

この記事は、大企業で働く2児の母で、パラレルキャリアコミュニティThink In Moveを主宰する

浜本晴菜さんがnoteに執筆した育休インターン日記を転載したものです。

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大企業社員が育休中に子連れインターン。ママが越境学習で得るものとは?

前回のコラムで紹介した、ボランティア先の企業との初回面談とミッション決定とその後打ち合わせを経て、業務内容もグッと具体的なアクションになってきました。

今回はITベンチャー企業で働いてみて、本業の会社との働き方の違いとそこからの学びや気づき、乳児と24時間一緒にいながらどうやって業務を進めているか、について書いてみようと思います。

※ボランティア先:スパインラボという田町にあるITベンチャー企業で、保育園の業務支援システムと連絡帳アプリの「コドモン」を作っている会社です。

育休中の失敗……

私事ですが、8月末の結婚記念日に、毎年家族で行っている1晩1組限定のシェフズテーブルでフレンチのフルコースをたらふく食べたんです。

メニューの一つにそれはそれは立派なフォアグラがゴロゴロ入ったスープがあり、何のためらいもなく食したのですが、その2日後から急に体調が悪くなり、ひどい頭痛とみるみる上がる熱……。

大人になって39度超えなんて、季節外れのインフルエンザ?!何?!乳児いるのに起き上がれなくて辛いんですけど?!と思ったら……乳腺炎! フォアグラ(とその他諸々の美味しいお料理)で見事に母乳が詰まりました。

高熱でのたうち回っている最中にスパインラボでの打ち合わせが入っていたのですが、事情を話してリスケして頂きました。

子連れボランティアだと、「子どもの急な体調不良で」というのはよくあることだと思いますが、まさかの母の体調不良……。猛省です。

さて今回は、そんな急な体調不良の時を含め、業務を進める中で疑問点が出てきたとき、進捗を共有したいとき、アイディアが降ってきたとき、どうやってボランティア先と連絡を取っているかを、インターン先での学びや気づきとともにご紹介します。

育休インターンでの学び その①:ツールで叶う「業務効率化」

連絡手段はボランティア先によると思いますが、超アナログ大企業勤務の私にとっては革命的なツールだったので声を大にしてお伝えしたい。

その名は「Slack」です!

IT企業やコミュニティ運営において当たり前に使われているのだと思いますが、とても業務効率化に長けたツールです。(まだそんなに使いこなせてはいないのであくまで初心者目線での感想です)

スパインラボでの場合ですが、みなさんアイコンが子どもの写真とかイラストなので、親近感がすごいんです! 社長のアイコンは娘ちゃんの写真なので、まるで4歳くらいの女の子と会話している気分です。緊張がほぐれます(笑)

それからこれもスパインラボでの場合かもしれませんが、レスがめちゃくちゃ速い。その場で話しているくらいの感覚でレスが返ってきます。

Slackで資料を送ると、すぐ見てくれてその場で修正点が送られてきて、ちゃっと直してまたUPするとその場でOKが出ます。

今まで私が働いてきた環境ではメールを立ち上げ、関係者を宛先に入れ、管理職をccに入れ、役職順・年齢順に名前をタイプして「お疲れ様です。〇〇部の浜本です」から始まるメール……資料の説明、いつまでに確認してほしいかを記述して送信。

でもみんな基本メール処理が追い付いていないので、緊急性がないものは後回しにされ、そして忘れられることもしばしば。

それがSlackだと個人に宛てたければ「@」で名前をつけられますし、DMも送れますし、とにかく「お疲れ様です」とか言わずに要件だけ投げられるのがめちゃくちゃ清々しい。メールを打つより何倍、いや何十倍も時短です。私にとって働き方革命でした。

育休インターンでの学び その②:アイデアに対するクイック&ポジティブな姿勢

ツールもさることながら、ボランティアをしてみて一番感じたのは仕事に対する意識の違いです。

打ち合わせの中で、こんなことやりたいあんなことやりたいというアイディアが出たときに、ちょっと話が大きいことだったり、現時点でつてがないことでも「どうやってやろうか?」という議論に自然となるのが痛快でした。

けっっっして本業の会社を悪く言うつもりはありませんが、クライアントの商品を扱う仕事柄リスクに対しては敏感ですし、部署ごとの役割に対する線引きもシビアなので、「これはうちの部署でやる仕事じゃない」と上司から言われることもしばしば。ブレストと言いながら消去法で一番無難な方法を探る会議にもやもやしたこともありました。

もちろん成果に繋がる施策を考えるのは基本ですが、アイディアに対して粗探しをするのではなくポジティブな姿勢で取り組むという意識は、本業に持ち帰りたいことの一つです。

前回決めたミッションに対して、2ヶ月のスケジュールに落とし込んだ具体的なアクションを社長とHRの担当者Tさんとすり合わせる打ち合わせの中でも、一つ一つのアイディアに対してとてもポジティブなリアクションを頂けて、本当に嬉しかったです。

心のどこかで「これは無理かなーとか言われるかも」という不安もあったりしたのですが、ほぼ全てのアイディアに対して「やろう!」という流れになりました(太っ腹!)。

私も私で思ったことばんばん言って、正攻法はこうだけど、それじゃつまんないからこうしませんか?と気軽に提案できる環境に、水を得た魚のように楽しくミッションに取り組ませて頂いています。

育休インターンでの学び その③:新たな使命感の芽生え

ボランティア先では「保育園・保育士さん」という身近であり、かつ顔が見える人のために何ができるか?を考えることが業務なので、とても気持ちが入ります。

保育園や保育士さんの業務負担を減らす、ということはゆくゆくは子どもたちのためにもなることであって、それは親である私たちにも返ってくる。そう思うと、すごくやりがいがあります。

スパインラボは最近「子どもを取り巻く環境をテクノロジーでよくする」という新しいミッションを発表しました。

今最も必要とされているのに、忙しさや給与の低さで人材不足の保育士業界を、テクノロジーの力で課題解決していき、子どもたちの未来を明るくしていくことに少しでも貢献できればなあという想いで、私もボランティア業務に取り組んでいます

私はあまり仕事とプライベートの線引きをせずに生きていけるタイプなので、「両立する」という意識はなく、仕事も育児も家庭も混ざり合いながら成立していくワークライフブレンドを目指しています。

そんな中でも、細かく集中する時間を取って作業を進めたり、仕事を忘れて家族と過ごしたりとメリハリは意識していますが、ママボランからもありがたい「両立サポート」を受けています。

ママボランの両立サポート その①:月1の惣菜宅配サービス

1つがママボランのボランティア提携先でもある「おかん」の10種類のお惣菜が月一で自宅に届くサービス。なんと、ボランティア期間中は無料です。

もうこれ欲しさにボランティア始めたと言っても過言ではないくらいありがたいサポートです。

「ちょっと1品足りない」とか子どもが「ちょっとお腹空いた」ってときに、電子レンジで1分温めればすぐ食卓に出せる手軽さが素晴らしい。

真空パックされているので、冷蔵庫で1ヶ月持つんですよ!(我が家は2週間もしないうちに食べきりました)。忙しいママにとって、冷蔵庫に「ちょっとした何か」がストックされている安心感はすごいです。

ママボランの両立サポート その②:1万円分のベビーシッターチケット

もう1つは1ヶ月1万円分のベビーシッターチケット(家事代行サービスとどちらかを選べます)

ベビーシッターって、万が一のピンチヒッターで復帰後使えるから試しておきたいと思いつつ、探すのが面倒だとか、申込手順が煩雑とか、家を片付けなきゃとか考えてしまって、実際に利用するまでに至らないことも。

でも1ヶ月1万円分の補助券がもらえて、しかも繰り越しできないってなったら、「もったいない!」の方が勝ちますよね?!

私も何でもない平日の昼間に、一人でカフェでランチしながら集中して作業するという目的で、2時間申し込んでみました。今はその日を指折り数えて楽しみにしています。

ママボランの両立サポート その③:働くママへの温かな気配り

ママボランがこうしたサポートサービスを行う本当の目的は、ボランティア業務と育児の両立ではなく、「仕事復帰後も外部のサービスに頼れるように」その練習のための両立サポートをするためなのだそうです。

確かに復帰後は毎日がバッタバタなので、ベビーシッターを探したり、家事代行を頼みたいと思っても「調べる・見つける・申し込む」の過程が面倒くさいし時間がない!ってなってしまいます。

だから育休中に試しておくことで、仕事復帰後もスムーズに安心して利用できるのはありがたい。

さすがワーママが立ち上げた事業だけあって、働くママのかゆいところに手が届いています!

育休インターンの学び その④:復帰に向けた両立訓練と意識改革

ボランティア業務は基本在宅ですが、子どもが昼寝をするタイミングを見計らって作業を進めたり、スケジュールを立てて段取りを取ったり、いかに少ない時間で効率的に業務を進めるか生産性を意識したり、思いっきり復帰に向けた訓練の場になっています。

育休ボランティアを通して、今までのキャリアを別の企業で活かし、新しい働き方や仕事に対する意識を持ち帰るという、普通に産休育休を過ごしていたら絶対にできなかった経験をさせて頂き、まさにママボランのコンセプトである「キャリアのブランクをブライトへ」を体感しています。

まだ1周年というママボランですが、これからも多くのキャリアに悩めるママたちの育休をブライトにしてほしいと思います。

 

>つづく(次回は12/14に公開予定です)

NPO法人二枚目の名刺×TIMサロン×ママボランで実施したイベント「#わたしのパラレルキャリア」のレポートもCHECK!!

自分らしく働くことを諦めない「わたしのパラレルキャリア」の築き方【前編】

NPO法人二枚目の名刺×TIMサロンで行った、パラレルキャリア実践者へのアンケート結果をまとめた「無理せずパラレルキャリアを継続させるコツとは?」はコチラ!!

無理せずパラレルキャリアを継続させるコツとは?—パラレルキャリア実践者へのアンケートから—

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浜本 晴菜
1989年生まれ。会社員としてパッケージの企画・デザインのディレクターをしながら、パラレルキャリアで「コンセプトストーリープランナー」を名乗り、人・モノ・コト・場所や空間などが持つ”想い”を、ターゲットに的確に届けるための言葉づくりを提案している。 プライベートでは2児の母。育児をしながらも、本業・パラレルキャリアでやりたいことに挑戦し続けることで、世の中の働くママたちの背中を少しでも押したいという想いで、働く女性が繋がり自分らしい働き方をを考えるイベントなどを企画している。 https://note.mu/conceptstory