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「作り手の思いと買い手の気持ちを結びつけて世界を繋ぎたい」そんな思いでカンボジアやベトナムの現地製品の日本展開を行うNPO法人ポレポレ。

現在、NPO法人二枚目の名刺を通じたサポートプロジェクトとして、ベトナムの伝統工芸を活かしたファッションブランドSaigon Socialite のオーダーメイドシューズの日本向けマーケティングに取り組む。

外部サイト> 靴でなければならない理由とは? ベトナム王宮装伝統技術が凝縮した「Saigon Socialite」日本上陸

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このプロジェクトに参加するメンバーに、このような活動に関わる最初の一歩を踏み出すきっかけと、その取り組みの広がりについて話を聞いた。

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盛田 毬歌さん『現地の伝統文化や作り手の思いをモノとして伝えることを実現したい』

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商業施設など空間の内装を手がける会社でプロジェクトマネージャーを務める盛田毬歌(もりたまりか)さん。国内における海外ブランドショップの設計・施工のプロジェクトや、家具・インテリア関連製品の輸出入など様々な国との貿易業務にも携わる。

海外への留学時に欧州の建築や空間設計・デザインに触れた経験もあり、もともと「ものづくり」を通じたデザインやブランディングには関心があった。

最初の一歩となる原体験は、日本の国際NGOにインターンとして参画した経験。シリア内戦の最中にヨルダンに渡航し、現地でシリアからの難民支援を行った。手芸・料理などのものづくりを通じて社会的・心理的ケアを行う現地難民に対する支援プログラムだ。このプログラムの運営に関わる中、「ものづくりを通じたコミュニティ育成だけではなく、どうせなら製品・デザインとして価値のあるものを作り販売したい」と考え、現地のショッピング・モールや海外に販売するプログラムを企画する。大手アパレルの元デザイナーを巻き込み、バッグ・小物といった製品の販売を実現した。毬歌さんの帰国後も、その活動は広がり、現在は日本の店舗でも製品の取り扱いが始まっている。

「この経験を通じて、いいものを作るだけでは完結しないこと学びました。例えば商品のデザイン、見せ方、アピールの仕方など、“どう売れば良いのか”が重要だと思いました。NGOからのアプローチだけでは限界があります。市場ニーズや販売方法のノウハウがある企業・団体との連携が必要なのだと強く実感しました」と語る。

 

ベトナムのオーダーメイドシューズの日本向け広報・ブランディングに挑戦

帰国後も、ものづくりと市場を繋ぐ広報・ブランディングには関心を持ち続けた。Saigon Socialiteプロジェクトに参加するきっかけは、都内で開催されたイベントでのNPO法人ポレポレの代表高橋さんとの出会い。

「“デザイン・ブランディングを通じて、作り手のミッションから生まれた製品を全く無名の状態から日本市場に向けて展開していく”というNPO法人ポレポレの挑戦。高橋さんの話を聞いて、自分がかつて悩んだことに取り組み、実現している点にすごく興味を持ちました」。

現在は、オーダーメイドシューズのブランド 『Saigon Socialite』の日本市場への初の製品展開・ブランディングに挑戦している。

プロダクトとしては、デザイン性、社会的な意義という観点でも非常に価値の高い製品である一方、実際に全く知名度のないゼロからの販売の企画やブランディングは非常に難しいと感じている。プロジェクトでは、新たなブランディング企画として、日本メーカーと連携したプロモーションビデオの撮影にも取り組む。

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「本当に価値があると感じられるプロダクトの、ゼロからのブランディングにどう取り組むか。難易度は高いですが、やりたかったことにまさにチャレンジできていて本当に楽しいです」とやり甲斐は充分だ。

 

日本の伝統工芸をインテリアデザインへ。プロジェクトの経験を本業にも活かす

本業でも、日本の伝統工芸のマテリアルを内装デザインへ取り込むCSVの活動へ参画しようと考えている。地方で埋もれている魅力的な素材や製品を現代のインテリアデザインに落とし込むことで、国内のみならず海外へもデザイン提案を広げ、伝統工芸の良さを広めていこうという活動だ。

「Saigon Socialiteのプロジェクトでは海外の伝統工芸・デザインを日本市場に向けてブランディングする活動ですが、本業では日本の文化を海外に広める取り組み。これまでの経験を活かして、これから具体的に取り組んでいきたいと思っています」。

本業での新しいチャレンジについても、楽しそうにお話いただいた毬歌さん。本業もSaigon Socialiteのプロジェクトも、心から楽しんで取り組んでいる様子が印象的だった。

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永井 亜由子さん『固定概念にとらわれずやりたいことに自由にチャレンジしたい』

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国内メーカー向け機械部品の専業商社で営業職を務める永井亜由子さん。普段の営業活動は国内が中心だが、海外メーカーの視察など海外出張の機会もあり、本業でも日本と海外を繋ぎ、現在注目されるファクトリーオートメーションの領域で活躍する。

「子供の頃から様々なことに興味を持って、参加してみることが好きでした。中学生の時には愛知万博の学生ボランティアとして来場者を案内したり、学生時代にはウクライナの国際文化交流のプロジェクトに参加しました。社会人になってからは出身地である愛知県の地域おこしの活動に参加したこともあります」。

自身の好奇心のアンテナを広く持ち、幅広いジャンルの取り組みにチャレンジしている。地域おこしの活動では、2泊3日の合宿で都市部から参加する若者と地元住民が協力して地域の魅力を探り、地方創生のアイディアを議論し、地元の市長・有力者はじめ地域の方に具体的なプランを発表した。

「本業の仕事だけでなく、“プラスアルファ“のことを常に人生に取り込んでいきたいと思っています。様々な活動に参加する中で、普段出会えない業界・職種の人とプロジェクトを進める経験がいつも新鮮で、様々な新しい気付きを得られています」。

 

一歩踏み出すことで自分の世界が広がり、新しい学びや気付きがもらえる

仕事を通じた世界は、結果として業界や職種に紐付いた範囲に限られてしまう。仕事から離れたところで一歩踏み出してみることで、自分の世界が広がる感覚が楽しい刺激になっているという。

「一人の人との繋がりが、更に新しい活動をしているグループや人との出会いにつながって広がっていく感覚が面白いと感じています。二枚目の名刺のプロジェクトでも同じですが、ソーシャルな分野でも自分が想像していた以上にいろんな思いを持って活動している人がいることに驚きましたし、以前は気に留めないようなニュースやトピックにも意識が向くようになりました。学びや気付きをたくさんもらえているのが純粋に楽しいと思っています」。

Saigon Socialiteのプロジェクトは、「世界で誰もチャレンジしていない“Mission Impossible”な取り組み」という代表高橋さんの言葉が心に刺さり、一緒にチャレンジする最初のメンバーとしてやってみたい、と思い参画している。

プロジェクトの活動を通して、“NPOの活動の中でも直接的な支援ではなく間接的に支援する形態もある”という新たな気づきがあった。直接現地での生産活動を支援するのではなく、つくられた製品の市場へ繋げる支援として、製品やブランディングに関するコンテンツを翻訳して日本へ情報発信することで新たな価値を広げられる。日本・世界の様々な地域に受け継がれる伝統工芸をどう残していくかというテーマに対して、デザインを通じて製品や技術に新しい価値を見出し、更に新たな市場を開拓して製品を届けていくことに醍醐味を感じる。

 

本業とNPOの活動は“二者択一”ではない。並行して取り組むという考え方が世界を広げる

周囲の友人・知人を見渡しても、本業の仕事以外に何かプラスアルファの活動をしている人が多い。固定概念にとらわれずやりたいことに取り組む考え方の人が多く、そういった繋がりで刺激を与え合う知人が増えて、結果、自分にとっても面白い活動が広がっていると感じる。以前は仕事のできる優秀な人しかそういう活動はできないのだろうと思っていたが、少し勇気を出して始めて意外と自分にもできることがあると実感している。

「学生時代は、企業に就職するかNPOを本職として就職するかの “二者択一”の選択しかないと思っていました。働き始めてみてはじめて、本業の仕事に加えてプラスアルファの活動を両立する考え方や、イベントやプロジェクトで参画するなどの仕組みがあることを知り、自分の世界が広がりました。もっと多くの方が自分のやりたいことにチャレンジできる動きが広がればいいと思います」。

「これから新しく活動に参加しようと考えている人は、少しでも関心が持てるのであれば、最初の一歩を踏み出してみて欲しい」と応援メッセージをくれた亜由子さん。Saigon Socialiteの活動では、日本先行販売のクラウドファンディングを経て、今後は本格的な製品販売を目指す。これからも活躍が楽しみだ。

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(聞き手:二枚目の名刺 皆川)

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べトナムの伝統工芸✕ファッションブランド『Saigon Socialite』は多数のデザイン賞を受賞しているオーダーメイドシューズ。初の日本向けの本格展開に先立ち、クラウドファンディングで10足限定の先行発売を実施している。

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二枚目の名刺 編集部

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