コーディネーター募集

「社会人が2枚目の名刺を持つ選択肢が当たり前」になる世の中を目指して活動しているNPO法人二枚目の名刺(以下、二枚目の名刺)が、2枚目の名刺を持つ“きっかけを作る”事業として行っているのが「NPOサポートプロジェクト」です。

そのNPOサポートプロジェクトを実施するにあたり、社会人チームとパートナーNPOのコミュニケーションやプロジェクト推進を後押しする「NPOサポートプロジェクトコーディネーター」(以下、コーディネーター)という仕事があります。2枚目の名刺を持つきっかけをたくさんの人に届けるためには、このコーディネーターの存在が欠かせません。

そこで、もっと2枚目の名刺を持つ人を増やすために、ともに“きっかけ作り”に取り組んでくれるコーディネーターを募集いたします。

とはいえ、「そもそもコーディネーターとはどんな仕事?」という人も少なからずいるはず。具体的な仕事内容からワークスタイル、求められている人材像まで、現在コーディネーターとして活躍する2名のスタッフに聞いてみました。

応募はこちらからもどうぞ。

■この記事に登場する人
松井孝憲(呼称:まついさん)
NPO法人二枚目の名刺 コーディネーター

2011年に二枚目の名刺に参画。プロジェクトメンバーとしてNPOサポートプロジェクトに参加し、2014年より有給スタッフに。コーディネーターとして企業連携によるNPOサポートプロジェクトを実践。NPOサポートプロジェクトの企画・運営に取り組む。前職はコンサルタント。

鈴木むつみ(呼称:むっつー)
NPO法人二枚目の名刺 コーディネーター

2016年7月に行われたCommon Roomへの参加をきっかけに、二枚目の名刺に参画。同時にコーディネーターとしての活動をスタート。キャリアコンサルタントとして就職相談や研修講師の仕事も行っている。

廣優樹(呼称:ひろさん)
NPO法人二枚目の名刺 代表

2009年に人の変化と社会の変化を同時に生み出す「二枚目の名刺プロジェクト」を立ち上げ、2011年にNPO法人化。もう1枚の名刺は商社勤務。3人の娘を持つ父親。

はしもとゆふこ(呼称:ゆうこさん)
「2枚目の名刺webマガジン」編集

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企業連携プロジェクトを広げるために、新たなコーディネーターが必要です!

はしもと:今(2017年5月現在)コーディネーターの体制は、有給スタッフ2名(松井・鈴木)とボランティアスタッフ6名ですよね。有給スタッフとボランティアスタッフの業務内容には、どんな違いがあるのですか?

松井:サポートプロジェクトには企業連携のものと、二枚目の名刺が自主的に開催しているものがありますが、企業連携のサポートプロジェクトには、基本的に有給スタッフである僕とむっつーのどちらかがコーディネーターとして参加しています。

>NPOサポートプロジェクトについてはこちら(リーダーシップが身につく!?「NPOサポートプロジェクト」で社会人が学んだこと

廣:2014年以降、人材育成やイノベーションを創出するためのプログラムとして、サポートプロジェクトを活用したいという企業の声をいただくことが増えている。一方で、二枚目の名刺としても社会人が2枚目の名刺を持ちやすくするために、企業が後押ししてくれることが必要だと思っているから、企業と協働したプロジェクトを大事にしていきたいと考えています。

松井:現段階では、お問い合わせをいただいた企業と連携したサポートプロジェクトを行っている状況ですが、より多くの企業に対して僕たちからも能動的にアプローチしていきたい。企業と連携するとなると、日中の対応が必要になることも多いので、日中も動けるスタッフが必要なんです。

コーディネーターの業務内容とは

はしもと:なるほど。それで日中も対応できる有給スタッフが企業連携プロジェクトを担っているわけですね。サポートプロジェクトを行うにあたっての、コーディネーターの業務内容を教えていただけますか?

松井:企業連携のサポートプロジェクトだと、まずはサポートプロジェクトに興味を持ってくださった企業に出向いて、どんなところに興味を持ってくださったのか、どんな目的でプロジェクトを行いたいと考えているのかについての意識を共有します。若手社員の人材育成なのか、次世代リーダーの能力開発なのか、新しい形の社会貢献なのか、それとも全く異なることなのか。それによってプロジェクトに参加する社員の層や、プロジェクトの形も変わってきます。そうして企業との目的や実施イメージを共有したうえで、一緒にプロジェクトを行うパートナーNPOをピックアップします。

どのNPOをマッチングするかはコーディネーターの見究めどころであり、企業が二枚目の名刺のコーディネーターに求める価値でもある。僕がパートナーNPOを選ぶ最大のポイントは、企業や社会人と一緒にやっていける団体かどうか。企業や社会人と協働することに価値を感じて、その取り組みを一緒に進めていけるだけの意志を持ち、コミットしてくれる団体であることが最も重要です。

廣:サポートプロジェクトでは、NPOの変化と社会人の変化を“同時に”実現することを目指しているから、両者にポジティブな変化を生み出せる形でプロジェクトが設計されているかは大事だよね。特にサポートプロジェクトでは、参加社会人に特定のスキルを求めないし、マニュアルも存在しないからこそ、協働するNPOがどのようなフェーズにあるかというのがポイントになる。具体的には、コアとなる1つの事業が軌道に乗ってきて、そこから活動地域を広げたり、2つ目の事業に乗り出そうとしているNPOは、普段団体の外側にいる社会人の視点や取り組みが成果に結びつく可能性が高い。社会人にとっても、自分たちの活動が社会のうねりを生み出したと感じられるような体験ができるんじゃないかと思うんだ。

松井:あまりにも大規模で完成されているようなNPOだと、団体トップとの距離も遠く、変化を生み出したという実感が得られないし、あまりにも立ち上げたばかりのNPOだと、活動内容もどんどん変化していくので社会人のスキルが発揮しづらい。そういう意味では、NPOのフェーズ感も重要な要素ですね。

鈴木:私は、「人手が足りないからボランティアを求めている」というよりも、「どうすれば社会人メンバーと新しい社会の形を実現できるだろうか」と前向きな思いで取り組んでくださるようなNPOとパートナーを組みたいと思っています。

松井:企業とNPOのマッチングができたら、Common Room(コモンルーム)を開催して、社外から参加するプロジェクトメンバーを募集します。Common Room開催以降は、企業連携も自主開催も実施内容は同じです。

>Common Roomについてはこちら(今回のテーマは「ダイバーシティー」。二枚目の名刺Common Roomに行ってみた!

はしもと:企業連携のサポートプロジェクトといっても、社員の方だけでプロジェクトチームがつくられるわけではないんですね。

松井:社員の方だけで実施することも可能ですが、異業種のメンバーと協働するスタイルを望む企業が多いですね。

イベントページの構成や発信する内容に「こだわりきる」

はしもと:Common Room開催以降の業務内容も簡単に教えていただけますか。

松井:Common Roomの1カ月前くらいにFacebookやPeatixでイベントページを立ち上げます。そのイベントページでトップ画像をどんなビジュアルイメージにするか、キャッチコピーにどんな言葉を選ぶかにはものすごくこだわります。サポートプロジェクトに興味を持ってくれそうな層にアプローチし、実際に足を運んでもらえるかは、このイベントページに懸かっていると思うので。

これまでのCommon Roomのイベントページはこちらでご覧いただけます

はしもと:Common Roomの参加者でプロジェクトメンバーが組まれるんですよね?

松井:はい。Common Room開催後、参加者に記入してもらったアンケートをもとにプロジェクトメンバーのマッチングを行います。基本的にプロジェクトへの参加は立候補制で、僕らから参加のお願いやアサイン(参加の指示)をすることはありません。お金のためではなく、パートナーNPOと新しい社会の形を実現するというミッションに向けてプロジェクトを最後までやり切るためには、自分で「やる」と決めて参加する主体性が必須。これは二枚目の名刺立ち上げ時から変わらない団体としてのポリシーであり、それこそがサポートプロジェクトの本質です。

プロジェクトの主役は、プロジェクトメンバーとパートナーNPO

はしもと:プロジェクトメンバーのマッチングが終わると、キックオフ→中間報告→最終報告とプロジェクトが進んでいくわけですね。

松井:そうです。キックオフでは、改めてパートナーNPOとプロジェクトメンバーの両方に、サポートプロジェクトに対する意識を共有するための目線を伝えます。例えば、「NPOが“支援してもらう”とか、社会人がNPOを“助けてあげる”ものではない。新しい社会を創ることへ向けて、社会人とNPOが一緒になって事業を推進していくものである」ということなど。プロジェクトをご一緒するNPOのことを「サポート先」や「支援団体」とは言わず、「パートナーNPO」と呼ぶのもこうした理由からです。

また、キックオフで忘れてはいけないのが、ネクストアクションを決めておくこと。その後のミーティングの日程やコミュニケーションの取り方もその場で決定します。サポートプロジェクトはリモートスタイルが中心なので、LINE、Facebookメッセンジャー、チャットワークなどで連絡を取り合うことが多いです。

はしもと:LINEやメッセンジャーでのコミュニケーションにも、コーディネーターは参加するんですか?

松井:僕はグループ自体には入れてもらって、どんなやりとりをしているのかは見ていますが、どうしても必要なとき以外はなるべく口を出さないようにしています。ミーティングも必ずその場にはいるけれど、できる限り余計な干渉はしないようにしています。あまり干渉しすぎるとプロジェクトがコーディネーター主体の取り組みになってしまう可能性があるので。主役はあくまでもプロジェクトメンバーとパートナーNPOです。

鈴木:私もSNSのグループには入れてもらっています。どんな形であれ最後までやり切って欲しいという思いがあるので、メンバーやチームのコンディションにも気を配るようにしています。みなさん本業がある中で取り組まれているので、無理をしていないかどうかは常に気にかけていますね。

リモート中心のワークスタイル

はしもと:お二人のワークスタイルは、今どんな形ですか?

松井:平日の昼間は連携先企業とのやりとりがメインです。企業に出向いて打合せを行ったり、それにまつわるメール対応をしたり。平日の夜や週末はサポートプロジェクトのミーティングが入っていることが多いですね。なので、平日の午前中はなるべく予定を入れないようにして、家のことや自分が自由に使える時間に充てています。

鈴木:私は大学の就職課での就職相談、企業の採用代行、ビジネススクールでの研修講師もしているので、時間を調整しながらコーディネーターの仕事をしています。

はしもと:むっつーさんが二枚目の名刺に参画されてまだ1年足らずですが、初めから一人でプロジェクトを任されていたんですか?

鈴木:最初から一人ではとてもじゃないけど出来ませんでした。コーディネーターが集まる勉強会に参加させてもらったり、松井さんから直接コーディネーターの役割をレクチャーしてもらったりして、イメージが湧いた段階で、まずはサブコーディネーターとしてプロジェクトに入りました。

今年(2017年)2月にスタートしたサポートプロジェクトでコーディネーターデビューしましたが、Common Roomを開催するまでに必要な準備や当日の運営は、松井さんに手取り足取り教えてもらいました。プロジェクトが進行中の今も、困ったことがあるたびに相談しています。

松井:むっつーとのやり取りも主にLINEやメッセンジャーを使用していますが、状況に応じてオンラインミーティングを行ったり、直接会って話したりすることもあります。今後はコーディネーター同士が定期的に集まる場を設けていきたいですね。

コーディネーターの基本を共有したうえで、個人の色を出していく

はしもと:コーディネーターの仕事をするうえで、大切なのはどんなことでしょうか?

松井:コーディネーター自身がプロジェクトをやるわけではなく、メンバーを後押しする役割であることを忘れないこと。僕も最初の頃は“自分”が出てしまっていて、「松井さんの思いを形にしました」とプロジェクトメンバーから言われたこともありました(苦笑)。ただ、自分が手を動かすわけではなくても、プロジェクトから目を離さずいつでもヘルプできるようにしていることは大切です。そこの線引きができるようになるまでが難しかったですね。

鈴木:プロジェクトはメンバーが作り上げるものだという思いは、私も同じです。ただ、併走者でいたいと思っていても、メンバーから意見を求められることがあります。そういうときにコーディネーターとしてどう答えるべきかと悩むことがあります。プロジェクトメンバーが“自分はどうしたいのか”を考えるための一押しができるよう、試行錯誤の連続です。

松井:「主役はあくまでもプロジェクトメンバーとパートナーNPO」というベースさえ守っていれば、プロジェクトへの関わり方には色んなスタイルがあっていいと考えています。僕とむっつーでもチームとのコミュニケーションの仕方や頻度は違いますし。コーディネーターの色が出るのは当然だし、自然なことだと思います。

人の出会いからチーム形成を間近で見られるレアな体験

はしもと:お二人がコーディネーターをやろうと思った動機は何だったんですか?

鈴木:ファシリテーターという仕事に興味を持っていたときに、「コーディネーターをやってみないか」と声をかけていただいて。ファシリテーターと仕事の内容も近いですし、出会ったばかりのメンバーで編成される社会人チームが、どのようにまとまっていくのかを間近で見られる体験はそうそうないですよね。その体験が得られるコーディネーターの仕事がとても魅力的に思えました。

松井:僕は社会人2年目の頃に、プロジェクトメンバーとしてサポートプロジェクトに参加したんです。当時の僕はかなり、“いけすかないコンサルタント”で(笑)。「自分はビジネス感覚や事業の運営方法を知っているから、それを知らないNPOに“教えてあげる”」という感覚だった。でも、社会課題に向き合うフロントランナーであるNPOが、実践経験の浅い僕の意見を受け入れてくれるわけはなくて。そこではじめて鼻を折られる経験をしたんです。

はしもと:コーディネーターとして松井さんがプロジェクトメンバーやパートナーNPOに伝えている「メンバーとNPOの間に上下関係はない」という考え方の真逆をいっていたわけですね(笑)。

松井:そうなんです(笑)。自分がそこを強調して伝えるのは、その原体験があったからでしょうね。当時は今のようにプロジェクト期間もはっきり定まっていなくて、結局互いが納得してプロジェクトを終了するまで8ヶ月もかかった。参加してみてパートナーNPOの想いに心を寄せることや価値観に共感することの難しさを痛感しました。ビジネスコンサルタントだけをやっていたら経験し得なかった大きな衝撃でした。こういうプロジェクトは自分が経験しておしまいではなく、広げていきたいと思ったことが、コーディネーターになった最大の動機ですね。

コーディネーター同士が学びあう場を作っていきたい

はしもと:コーディネーターとして目指しているサポートプロジェクトの形はありますか?

鈴木:自発的に動いて、NPOを巻き込みながらプロジェクトを形作っていけるようなメンバーを一人でも多く増やしていきたいです。プロジェクトメンバーが自分の意見を持ち、それを発信して、自ら行動を起こしているのを見ると、とてもやりがいを感じます。

松井:2枚目の名刺を持つスタイルを広げるために、企業連携のサポートプロジェクトをもっと増やしていきたいですね。また、より質の高いサポートプロジェクトを実施するために、コーディネーター同士が学び合うような関係を作っていけたらと考えています。コーディネーターという職業が今までになかったものなので、試行錯誤の連続ですが、それぞれの経験が横につながることが大きな価値になると思います。

1枚目があっても、覚悟を持って取り組める人を歓迎します

はしもと:二枚目の名刺のコーディネーターにマッチするのはどんな人だと思いますか? 

松井:今までのやり方にこだわらずにいられる人じゃないでしょうか。「こういうやり方じゃないといけない」「本来こうあるべき」という固定概念はコーディネーターには足かせになりやすいので。自分が思っているものとはまったく違うやり方やコミュニケーションの方法があるということを、僕はいつも前提にしています。

あとは、最後の最後に自分がプロジェクトの責任を持つという覚悟を持てる人であって欲しい。その覚悟はプロジェクトメンバーにも伝わります。第一、プロジェクトメンバーやパートナーNPOが本気なのに、僕たちが本気を出さないでいられるわけがない。

鈴木:コーディネーターになることで、新しい仕事の形を体験することができると思います。何事も前向きにチャレンジしたいと思える人なら、きっと楽しんでもらえるはずです。

はしもと:コーディネーターに求められるスキルや必要な経験はありますか?

松井:二枚目の名刺が掲げるビジョンへの共感は前提として持っていて欲しいですね。そのうえで企業や行政機関の中で人材育成業務に関わっていたり、プロジェクトマネジメント業務に従事されていた方であれば、その経験を活かしていただけると思います。またNPOやNGO、ソーシャルベンチャーなどの活動を通じて社会の変化を起こしたいと考えている方であれば、やりがいを感じていただけるのではないでしょうか。

鈴木:状況を汲み取って、必要に応じたアプローチをすることが求められるので、コーチングやカウンセリング、ファシリテーションの経験は役立ちます。あとは、常にプロジェクトの黒子に徹し、縁の下の力持ちでいられること。声かけやサポートはしつつも、じっと見守る忍耐強さがある方には向いていると思います。

松井:あとは、リモートワークでも円滑なコミュニケーションが取れる方に来ていただきたいです。

はしもと:働き方に期待することはありますか? 業務を行うにあたって、週に何時間くらい必要なんでしょうか?

松井:企業にコンタクトを取り、企画営業し、企業連携プロジェクトの実施を確定させ、NPOをマッチングし、Common Roomの開催から最終報告会までプロジェクトに関わる一連の業務を担っていただきたいと思っています。

プロジェクト期間中は、各チーム週1回程度のミーティングに加え、企業への連絡や報告等の業務が発生するため、週10~15時間ほどでしょうか。その他、週1~2日は企業への訪問などプロジェクトの準備時間に充てていただきたいですね。

はしもと:松井さんのようにフルタイム稼働を希望される方の応募も可能ですか?

松井:もちろんウェルカムです! 本業がある方の場合には、会社の規定があると思うので、そこは整理してもらって、それでも企業連携プロジェクトにコミットできる方であれば、相談いただきたいです。働ける曜日や時間は、その人のスタイルによって柔軟に対応していけたらと考えています。

おわり。

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写真/原田麗奈(ライフログ)