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2017年11月からスタートした“二枚目の名刺×パラスポーツ”サポートプロジェクト」。年齢、性別、働く会社や職種もさまざまな人たちとパラスポーツ競技団体とが一緒にチームとなり事業推進に取り組むプロジェクトが開始し、早2ヶ月が過ぎようとしている。このパラスポーツサポートプロジェクトの中間報告会としてプロジェクトの進捗共有する場が2018年1月29日に開催された。今回この会で各チームのプロジェクト進捗と共に初めてパラスポーツを知る参加者の変化にも触れていきたい。

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パワーリフトはバーベルを持ち上げただけでは勝敗が決まらない!

日本パラ・パワーリフティング連盟とともにプロジェクトを推進しているパラ・パワーチームは現在6名で進行している。チームメンバーは社会人4名・学生2名が集い、パワーリフティングそのものに初めて触れる人ばかりだ。団体の課題である競技自体の認知向上のために、SNSを中心にしたストーリーや動画などアプローチを変えた活動やイベントの企画を行ってきた。

その中でもやまむー(山村 柊介さん)はパラ・パワーリフティングの大会に足を運んで競技についての知識だけではなくそれを他者にどのように伝えるかの視点に気づきを得たようだ。

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「パラ・パワーリフティングを人が見て盛り上がるポイントはどこにあるのかに注目して試合を見ました。当初選手がバーベルを持ち上げたところで会場が一気に盛り上がる!と思って見ていたのですが、パラ・パワーリフティングは判定が厳しくて、バーベルを持ち上げてから判定までわずかな時間があり、そこでちょっとした緊張感が会場全体にあがって。そして判定があがってから“うわあああ!”となるんです。これは現場にいないとわからなかったことでした」。

そう、パラ・パワーリフティングは判定の基準が厳しいスポーツだ。下肢に障がいのある選手が主に上半身の力だけでバーベル(重り)を上げるのだが、そのバーベルが少しでも左右にぶれてしまっては持ち上げたことにはならず、まっすぐ水平に上げることが判定の基準になる。例えば、左右で麻痺している部分が違う障害を持つ人にとっては、左右を同じように動かしても同じようにバーベルを持ち上げることはできない。障がいの種類や程度によってその鍛え方も違えば、選手の見方も変わる。それゆえにバーベルを上げきっても、バーベルをラックに戻してから判定が出るまでの数秒間、試技が成功か失敗か、会場がしんっと静かに固唾を呑んで見守る緊張感があるようだ。

情報を伝えられそうなところは全てリサーチしてから発信!

日本肢体不自由者卓球協会(パラ卓球)のプロジェクトチームも全部で6人。このチームも年齢、働く場所、職種もさまざまな人たちばかりだ。こちらのチームはパラ卓球の認知度の向上に向けて、プロジェクトチームが立ち上がった後、自分たちが抱いた想いをもとにイチからイベントを企画し始めた。2月11日に神宮前交差点の原宿アネックスビルにて“パラ卓球SPECIAL EVENT”と題し、選手のトークショーや、実際に車椅子に座って卓球を体験できるようなイベントを開催する予定まで決まり、チラシ作成を含めた広報へ照準を絞って3月の最終ゴールに向けて一歩を踏み出した。

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その中でもみやくん(宮下祐樹さん)は集客アプローチ先のマトリックスを作成し、どのような場所に情報を発信していけば良いのかを細かなカテゴリごとに全てリストアップした。これによってチームは広報戦略の基礎を固めることができ情報の発信へ漕ぎ出していた。

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各チームそれぞれの特色がありながら、今時点の成果や課題を述べている姿。そこに過去参加者でもあり現在NPO法人二枚目の名刺のメンバーでもあるカズさん(白石和彦さん)は中間報告のそれぞれのチームにあたたかい言葉をかける一方、1つの問いを投げかけた。

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「みなさんはこの競技に惚れ込んでいますか?競技の魅力、選手の魅力、団体の魅力。そこに自分の想いをのせるには、心底惚れているかどうか。それがこの後の広報や情報発信に繋がっていきますよ」

3月の最終報告会に向けて、サポートプロジェクト経験者だからこそ言える言葉はきっとプロジェクトメンバーの刺激になったはず。次回最終報告会は3月。多くの人の笑顔とプロジェクトの結果が見られることを期待したい。

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海野 千尋

海野 千尋

2枚目の名刺webマガジン編集者。複数の場所でパラレルキャリアとして働く。「働く」「働き方」「生き方」に特化した取材、記事などの編集・ライターとして活動している。