地域コミュニティーを広げよう!“ちょっと顔見知り”が“もっと顔見知り”になるイベント「渋谷おとなりサンデー」

渋谷おとなりサンデーに行ってみた

6月4日日曜日、二枚目の名刺の代表であり、このWebマガジンの編集長でもある廣優樹に誘われ、私(Webマガジン編集のはしもとゆふこ)は渋谷区の富ヶ谷交差点にあるカフェ「Shiny Owl(シャイニーアウル)」にいた。

「渋谷おとなりサンデー」に参加するためだ。

 

「おとなりサンデー」をご存知の方はいるだろうか。

パリのとあるアパートで起きた孤独死をきっかけに始まった、隣人同士がコミュニティーを形成する取り組み「隣人祭り」をヒントに、渋谷区が6月の第一日曜日を“ふだん話す機会の少ない近隣の人ともっと顔見知りになる日”と定め、「おとなりサンデー」と命名。

その「第0回目」として、地域の人同士や店同士が企画した約40のイベントが、渋谷区内で開催されたのだ。

私が参加したのは、NPO二枚目の名刺が株式会社ダイアナ、Minimal(ミニマル)富ヶ谷本店と共催した「ブランチしながらボードゲムしよう」

 

でも、

なぜそこに私が?(渋谷区民ではない)

Webマガジンの取材で?(どこが“2枚目”ポイントなのかわからない)

 

直球でその質問を廣にぶつけてみた。

すると……

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なるほど、もしかして編集長は「遊びゴコロ」の足りないWebマガジンに、遊びゴコロを求め、参加を促したのかもしれない。いや、きっとそうだろう(編集会議で毎度遊びゴコロが足りない件を指摘されているし…)。

そんなわけで、何だかよくわからないまま現地に赴いた。

 

渋谷区に(何かしらの)縁がある、小学生から社会人までが参加

・小学生5〜6人とそのママさんたち

・Facebookで見て立ち寄った富ヶ谷に住む会社員

・近所の人と知り合いたいと参加した会社員

・前からこのカフェが気になっていたという子連れ女性

・ミニマルのチョコレートに惹かれて参加した近所の若い女性

・ボードゲームができると聞いて参加した渋谷区勤務の会社員

・地域コミュニティーを研究している大学職員 etc……

世代や立場、住まい(渋谷区民が多い印象だったが)の違う人々が、ゆるゆると集まってきては、到着した人から席に着き、あいさつもそこそこに(たぶん相手がどこの誰なのかもわからないまま)その場にあったボードゲームを始める。

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午前10時だが、ビールもワインも並んでいる。

あちらこちらから「わー、やられた!」「そう来るか!」「ブー(ブイーング)」「ちょっと待って…/早く早く!」といった声が聞こえてくる。

カオスである。取材と称して参加したものの、とても「どういった目的でこのイベントに参加したのですか?」などと聞けるような空気ではない。

たぶん彼らには参加した目的などそもそもないのだ(と思われる)。

気がつけば、40人ほどが参加し、店内に5つのグループができあがっていた。

 

共通のきっかけで“ちょっと顔見知り”が“もっと顔見知り”に

場があたたまったところで、カフェの向かいにあるbean to barチョコレート(カカオ豆からチョコレートになるまでの全工程を一貫して行う)の店Minimalのチョコレートでテイスティング体験が行われた。

産地の異なる2種類のカカオ豆から作られたチョコレートの味比べをする。

ボードゲームで“ちょっと顔見知り”になったお隣りさん同士が、味の違いについて感想を言い合う。

共通の話題を得て、“もっと顔見知り”になったかのように、店内ににぎやかさが増した。

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そこにシブヤ大学でボードゲーム講師をしている大久保貴史さんが、バッグいっぱいにボードゲームを抱えて登場。

各テーブルを盛り上げながら、参加者たちに様々なボードゲームを紹介して回る。場の楽しさが、互いの親近感を生むのだろう。ボードゲームを終えた参加者たちは、フード&ドリンクを片手に交流を楽しんでいた。

 

地域コミュニティーが広がると、楽しい!

気がつけば、取材者として参加していたはずの私もボードゲームの輪に加わり、つい熱中していた。

「彼は敵に違いないから気をつけて!」

「あなたが味方だと信じて救います。信じてますからねっ…!」

大久保さんに小学生とそのママたち、渋谷の会社に勤務する人、ミニマルの店長、ダイアナの社員など、全員が初対面の人だったが、人見知りの私がいつの間にか全員と話をしていたことに驚く。

イベント終了後、誘い合って向かいにあるミニマルに向かい、再びボードゲームをしてからは、ますます“顔見知り度”が上がった気がする。

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隣人と“もっと顔見知り”になりたい!

近所の人と交流することの楽しさに気付いた私は、勇気を出して自宅マンションの隣人に声をかけた。

「今夜わが家でごはんでもどうですか?」

これまでは旅行のお土産を交換したり、地元から届く物産品のおすそ分けをし合う “ちょっと知り合い”の間柄だった。

「今日は夫が祭りの神輿を担ぐのよ。来週の日曜日はいかが?」

 

次の日曜日、わが家で「おとなりサンデー」が行われる。

同年齢の子どもがいる一つ下の階のママさんにも声をかけてみたい。エレベーターでよくすれ違う、優しい雰囲気の小学生のママさんや、一度息子にサツマイモを分けてくれたおばあさんにも。

 

この地域に住んで3年になる。

神輿を担ぐ隣人に、地元の祭りについて聞いてみようと思う。そうすれば、来年からもっと祭りが楽しいものになるだろう。

 

正直、「おとなりサンデー」の何が2枚目なのかは今でもよくわからないし、そもそも“2枚目の名刺”と言えるものではないのかもしれない。この記事が「遊びゴコロ」になっているのかどうかもわからない。

でも世代や職業、立場に関係なく、ただ“この地域に縁がある”といった接点だけで集まり、会話をするのも悪くない。むしろこうした場を持つことで、自分の住む地域についてもっと知ったり、好きになったりする気がする。

渋谷区のこの取り組みが、私の住む街やもっと多くの地域に広がって欲しいと願っている(自分で企画すれば良いのだろうが、まだその勇気はない…)。