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「ルームメイトの夢が自分の夢に」友人だからこそできるプロジェクト調整役

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全4回にわたり、「NPO法人マギーズ東京プロジェクト」で活躍するスタッフのインタビューをお届けしています。

 

【「マギーズ東京」スタッフのインタビューは全4回!】

1)本業先の企業をも巻き込んだプロボノで得たものは「未来に対する期待」

2)本業としては続けられなかった好きな仕事をパラレルキャリアで実現

3)「ルームメイトの夢が自分の夢に」友人だからこそできるプロジェクト調整役

4)NPOを知り尽くした議員秘書が、がん患者のための施設「マギーズ東京」に掛ける想い

 

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10月10日のオープニングイベントでは、「マギーズ東京」オリジナルの商品が販売されます。そのオリジナルグッズを企画制作している商品開発チームの齊藤麻衣さんに話を伺いました。代表である鈴木美穂さんのルームメイトでもあった齊藤さんだからこそできる、マギーズでの役割とは?

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NPO法人マギーズ東京

商品開発チーム

齊藤麻衣さん

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ルームメイトだった代表の想いに共感し、できる分野で活動をサポート

—マギーズに関わることになったきっかけを教えてください。

もともと共同代表の鈴木美穂とはルームメイトでした。がんを経験した美穂から、「がん患者のための居場所をつくりたい」という想いを最初に聞き、マギーズの前身である「Cue!」(※がん患者のためのワークショップ)の立ち上げの時から一緒にやってきました。去年1年間アメリカの大学院に留学していたのですが、留学前は運営全般、主にプロジェクトマネジメントの役割を担っていました。

 

—本業ではどのようなことをされているのですか?

留学中にサービスデザインを学び、今はサービスデザイナーの仕事をしています。留学前は、アパレルの商品開発に携わった後、広告代理店の営業としてアカウントサービスやプロジェクトマネジメントを行っていました。ずっとクリエイティブとビジネスの間の領域に携わってきました。

 

—帰国後のマギーズでの役割は?

今年の4月に帰国してからは、商品の企画開発に携わっています。マギーズ東京のオープンに合わせてオリジナルグッズを販売するのですが、主にそのデザインの部分を担当しています。

 

—今の仕事とリンクしている部分はありますか?

マギーズではグラフィックデザインを使って作業をすることが多いのですが、本業ではアウトプットする際のひとつのツールとして使うことはあっても、それほど使う機会は多くありません。そういった意味では、本業ではメインではしていないことをマギーズでさせてもらえており、マギーズにはグラフィックデザインができる人がいないので、双方にとってプラスになっていますね。

 

 

メンバー全員が本業と両立するための仕組みづくり

—4月に留学先から戻られて、新しい仕事を始められたとのこと。両立が大変だったのでは?

アットホームな会社で、社長を含め、全員がそれぞれの生活を尊重しているからこそ、両立できているのだと思います。帰国後落ち着くまでは、マギーズの活動はしばらくお休みするつもりでいたのですが、「マギーズのロゴを使った商品開発がいよいよ出来るからやらない?」と声をかけてもらい、気付けばまたしっかり関わるようになっていました(笑)。

 

—ずっと美穂さんと一緒にやってこられたので、頼りにされているのですね。

メンバーは皆ボランティアで、この活動に共感して集まっているのですが、忙しい本業の合間を縫って参加しているので、いろいろなことがギリギリになってしまいます。でも、それも妥協したオリジナル商品を作るのではなく、自分たち自身が本当に欲しいと自信をもって思えるものにこだわっているから。大変だけど、やりがいは十分にあります。

 

—齊藤さんの所属する商品開発チームは、何名で運営されているのですか?

6〜7人です。約2ヶ月前に結成したのですが、全員本業を持っているので、商品ごとに主な担当を決めて、細かく分業するようにしています。LINEのグループでタスク管理や情報共有をしつつ、密に連絡を取り合い、助け合いながら、皆が本業と両立していけるように意識しています。

 

—6〜7人も想いを持ったメンバーが揃うと、意見をまとめるのも大変そうです。

確かに、メンバーそれぞれが良いものを作りたいと思っているので、アイデアは頻繁に飛び交っていますね。加えて美穂にも「こうしたい」という強い想いがある。直前まで「もっとこうした方が…」という意見や案が出るので、フライヤーやグッズなどの制作を外部の人に頼んでいたら間に合わない。そういうこともあり、デザイン部分など自分たちでできることはするようにしています。

 

—締め切り直前まで議論が交わされるのですね。

そういうことも多いですね。でも、やりたいことと、出来ることと出来ないことをはっきりさせながら正直に議論をして決めていくようにはしています。

 

 

「入院生活を明るくするオンラインショップ」を作りたい!

—オリジナルグッズを作っているとのことですが、どんなものを作っているのですか?

手ぬぐい、チョコレート、Tシャツ、ペンなど、いくつかあるのですが、私たちが心から良いと思っている企業とパートナーシップを組んでいます。例えば、手ぬぐいはクラウドファウンディングにも協力してくださった「かまわぬ」さん、チョコレートは海外でも人気の「ミニマル」さん。どれもオリジナルで作っていただいています。マギーズは人のつながりに本当に恵まれていて、とても素晴らしいメーカーさんがコラボ商品や寄付つきの商品などで多数ご協力くださっています。

 

—今後も継続してグッズ販売を続けていくのですか?

「Cue!」を始める前から美穂と話していた夢のひとつに、「お見舞いに行く人と入院している人のためのオンラインショップをつくる」ということがあります。病院によっては花をお見舞いに持って行けないところもありますし、お見舞いに行く人が何をもっていけばいいのか分からない…ということって多くあると思うんです。

 

—確かに、お見舞い品に悩むことはよくあります。

お見舞いに行く人がサイトに訪れた時に、入院している人が欲しいと思っているモノが見つかるオンラインショップをいつかは作りたいですね。入院生活を少しだけでも明るくしてくれるようなグッズを集めたサイトがあるといいなと思っています。

 

—マギーズのみなさんなら、すぐに実現できそうです!

今はオープニングイベントに向けて素敵な商品を作り、オープン後はそれらをマギーズにも置いて…という風に、急がずやっていくのがいいのかなと思っています。利用者の方の声と商品開発部の経験を積み重ねていきながら、将来的にはオンラインショップを開くことを目標に、一歩ずつ進んでいきたいですね。

 

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「美穂の壮大なプランを聞き、実現に向けて一緒に取り組んでいるうちに、自分事になっていました」という齊藤さん。美穂さんの想いを誰よりも理解し、スタート時から関わってきた齊藤さんだからこそ、プロジェクトの調整役になれているのだと思います。

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【「マギーズ東京」スタッフのインタビューは全4回!】

1)本業先の企業をも巻き込んだプロボノで得たものは「未来に対する期待」

2)本業としては続けられなかった好きな仕事をパラレルキャリアで実現

3)「ルームメイトの夢が自分の夢に」友人だからこそできるプロジェクト調整役

4)NPOを知り尽くした議員秘書が、がん患者のための施設「マギーズ東京」に掛ける想い

マギーズ東京

10月10日グランドオープン!

10月10日と11日に、マギーズ東京のオープンを祝うフェスティバルが開催されます。マギーズ東京の内覧ができるほか、ステージイベントやチャリティーフリーマーケット、オークションなども開催予定。参加無料。

【詳しくはこちら】

マギーズ東京HP

マギーズ東京Facebookページ

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カメラマン

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はしもと ゆふこ
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女性誌出身の編集者。 「人生100年時代」に通用する編集者になるべく、雑誌とWebメディアの両方でキャリアを重ねる。趣味は占い。現在メインで担当するWebメディアで占いコーナーを立ち上げ、そこで独自の占いを発信すべく、日々研究に励んでいる。目標は「占い師」という2枚目の名刺を持つこと。